救世主を喜ぶ
コロナ禍で、ハンバーガーが外食産業の「救世主」として注目されているそうです。先月末、東京・品川区にバターミルクフライドチキンの専門店がオープンしました。「Lucky Rocky Chicken」というお店で、チキンバーガーが看板メニューです。「ロイヤルホスト」や「天丼てんや」等を展開する会社が始めた新しいタイプのお店で、テイクアウトやデリバリーに力を入れているそうです。
居酒屋チェーンの「鳥貴族」も、8月中にチキンバーガー専門店を都内に出店予定とのこと。「TORIKI BURGER」という名称で、テイクアウトやドライブスルー、デリバリーに対応するそうです。
東京・中目黒で昨年11月に開業した、「BLUE STAR BURGER」というお店は、繁盛しているようです。焼き肉チェーンが始めた新たなお店で、冷凍していない牛肉のパティを100%使用。スマホ注文、キャッシュレス決済のテイクアウト専門店だそうです。この他、ライスバーガーのデリバリーを始めた外食店もあるようです。
ハンバーガーが注目されるのには、いくつか理由が挙げられています。第一に、ハンバーガー注文客の6~7割がテイクアウトとのこと。妻と私も先月、車でハンバーガーを持ち帰り、外の景色を眺めながら食べました。
第二に、業界1位のマクドナルドと2位のモスバーガーは、緊急事態の時、売上高が跳ね上がるとのこと。デリバリーの人気も高いそうです。ハンバーガー店は、ひょっとするとコロナ禍に強いビジネスなのかもしれません。
第三に、フライドチキンの売上も伸びているため、チキンバーガーが注目されているとのこと。北海道には何年も前から、チキンバーガーを看板メニューにして成功した外食チェーンもあります。
コロナ禍で苦境にある多くの外食店は今、「救い」を求めているようです。ハンバーガーは、そういう意味で「救世主」として期待されているのかもしれません。
「救世主」とは、世界を苦境から救う特別な存在のことです。辞書を引くと、「イエス・キリストのこと」と先ず記されています。その他に、「不振の団体・組織などを救う働きをする人」という意味もあります。ハンバーガーを「救世主」と呼ぶのは、物を人のようにみなした言い方なのかもしれません。
古くからユダヤ人たちは、天地創造の神こそが「救世主(救い主)」であることを学んできました。神は、彼らをエジプトの奴隷生活から救われました。荒野の苦しみから救われました。あらゆる敵の攻撃から救われました。バビロニアの捕囚生活からも救われました。
でもユダヤ人たちは、彼らを救う神をすぐに忘れ、偶像に目を向ける弱さを持っていました。刻んだ像、つまり物を「救世主」とみなし、救いを求めました。それは、大きな間違いでした。本当の救い主、「救世主」は、唯一の創造主なる神だったからです。
創造主なる神は人となり、私たちの世界に来られました。イエス・キリストです。このお方こそが、世界を苦境から救って下さる救い主、「救世主」です。
この世は闇に覆われ、多くの人が道に迷っています。苦しみながら、死に向かいつつあります。イエス様は、そのような苦境から私たちを解放して下さいました。このお方を信じる人は、暗闇の中に希望の光を見出すことができます。その光を反射させ、周囲を明るく照らすこともできます。
コロナ禍でも私たちは、救いの喜びに満たされます。ハンバーガーではなくイエス様が、「救世主」として、私たちに喜びを与えて下さるからです。
「人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。」(ルカ19:10)
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