新たな時代をお祝いする
将棋の世界は、新たな時代を迎えているようです。19歳の藤井聡太さんが先日、「竜王」のタイトル戦に勝利しました。史上最年少で4つのタイトル保持者となったことを、地元・愛知県瀬戸市の人たち等がお祝いしていました。
将棋の世界では特に格式の高い大会が8つあり、優勝者はそのタイトルを獲得します。「竜王」はタイトルの序列の一番上で、優勝賞金は4,400万円とのこと。師匠の杉本昌隆さんによると、藤井さんは賞金にほとんど関心がなく、使うあてもないそうです。
8つのうち4つのタイトルを獲得し、竜王にもなった藤井聡太さんは、プロ入り5年で将棋界のトップに立ちました。まさに天才ですね。将棋界では、「藤井時代」の幕開けとも言われるようです。今後のさらなる活躍が楽しみです。
「時代」とは、ある目安によって区分された年月のことを言います。将棋の世界で言えば、圧倒的に強い棋士が多くのタイトルを獲得し、将棋界のトップに君臨する期間という意味かもしれません。
かつては木村義雄さんが、「常勝将軍」と呼ばれた時代がありました。その後、大山康晴さんが、史上最強と言われた時代もありました。中原誠さんが、将棋界の「太陽」と呼ばれた時代もありました。所沢出身の羽生善治さんが、当時の7タイトル全てを独占した時代もありました。今は藤井聡太さんが、新たな時代を築きつつあります。
藤井さんはAI(人工知能)を駆使し、将棋の奥深い可能性を切り開いているとも聞きます。そうした意味でも、将棋界は新たな時代を迎えているのでしょう。
世界の歴史は、大きく2つの時代に分けられます。紀元前と紀元後です。キリスト到来以前の時代とそれ以後の時代ですね。
紀元前の時代は、圧倒的多数の国々が天地創造の神から離れ、神を知らずに生きていました。バベルから世界各地に散った人々は、各国ごとにそれぞれ偶像の神々を祀りました。
その中のたった一人アブラハムだけが、唯一の創造主から特別な祝福を頂きました。彼と彼の子孫は、永遠の真理を知る特権を得たのです。世界の成り立ちと行く末、そして人の生き方についての真理です。その真理を全世界に伝えることが、彼らの使命となりました。彼ら以外のほとんどの人は、偶像礼拝の深い闇の中で真理を知らずに生きていたからです。
キリストの到来は、新たな時代の幕開けとなりました。イエス様は十字架と復活により、最も格式の高いタイトル戦に勝利されたのです。「永遠の王」のタイトルを獲得し、イエス様は今も全世界のトップに君臨されています。
この「キリストの時代」は、信仰を通して全世界の人がアブラハムの子孫とされる時代です。真理の光に照らされ、無知の闇から人が救われる時代となりました。聖霊なる神は、永遠の御国の奥深い可能性を私たちに見せて下さいます。AIより遙かに勝る、完璧な助けです。
私たちは天から特別な力を授かり、圧倒的な勝利者となります。この新たな時代、私たちは旧い生き方から解放され、新たな生き方ができるのです。
今日からアドベント(降誕節)です。キリストによる新たな時代の到来を喜び、ともにお祝いしましょう。
「神はそのような無知の時代を見過ごしておられましたが、今はどこででも、すべての人に悔い改めを命じておられます。」(使徒17:30)
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