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2022年1月16日 (日)

神のことばを生涯の友とする

 親友のいない若者が増えているそうです。昨年、テレビ朝日が紹介したある調査によると、2001年の大学生の半数以上は、親友がおもな相談相手でした。ところが2020年には、その割合が39.7%に減ったそうです。親友ではなく、親に相談する人が増えたとのこと。コロナ禍の今は、大学で友人をつくるのも難しそうですね。

 2018年に行われた別の調査では、20~60代の男女1,348人に、親友と呼べる人の人数について聞きました。すると男女とも3割以上の人が、親友はいないと回答したそうです。

 親友とは、たいへん親しくて信頼できる友人のことです。何でも打ち解けて話ができ、どんな時も味方してくれる人です。自分の良き理解者で、的確な助言をしてくれる存在でもあります。一緒にいると安心感があり、前向きな気持ちになれる人でもあります。そんな人がいつもそばにいてくれたら、私たちは心強いですね。

 「幸せな友人と一緒にいると幸福感が高まる」という研究結果もあるそうです。幸福感は伝染するようですね。確かに親しい友だちに良いことがあって、幸せそうに笑っていたら、自分も嬉しい気持ちになれそうです。

 それとは逆に、不幸な気持ちも伝染するようです。ネガティブな人の表情を見ていると、ストレスが増えるという研究があります。そんな人と一緒に過ごすと、顔の表情や姿勢、声の出し方、動作まで似てくるそうです。

 不幸を嘆く人のそばに寄り添い、慰め、励ますことは、もちろん大切です。でも自分もネガティブになり、一緒に不幸のどん底に沈まないように気をつけなければなりません。親しい友人が不幸な時は、別の誰かから幸福感をいただき、「お福分け」ができると良いですね。

 天地創造の神は私たちの親友となり、幸福感を高めて下さるお方です。神は、人類の代表だったアブラハムの生涯の友となって下さいました。故郷を離れ、父の家も出たアブラハムには、妻以外に親友と呼べる人はいませんでした。でも神が親友となり、常にアブラハムの味方をされたのです。奇跡的に生まれた子は老夫婦に幸せをもたらし、アブラハムは全世界に祝福のお福分けができました。

 モーセにとっても神は、親友になりました。彼は神と直接対面し、何でも打ち明けました。モーセの難しい立場を神は良く理解し、いつも彼の味方をされました。暗い過去から解放されたモーセは、不幸を嘆く奴隷たちの子を約束の地まで導きました。

 ダビデにとっても、神は親友のようでした。絶体絶命の時も、神はダビデの味方でした。ダビデが罪を犯した時も、神は預言者ナタンを遣わし、正しい道に連れ戻されました。ダビデを悔い改めに導き、世継ぎが生まれる幸せで満たして下さったのです。

 イエス・キリストは、この神ご自身であり、神のことばです。誰でもこのお方を信じる人は、イエス様が親友になって下さいます。どんな時もともにいて味方をして下さる、頼もしいお方です。

 私たちは、誰よりも良き理解者であるイエス様に何でも相談し、最高の助言をいただけます。このお方と一緒にいるなら、私たちは平安で満たされ、前に進む力が与えられます。どんなに厳しい逆境も、このお方の助けにより、勇気をもって乗り切れます。

 イエス様は、私たちを祝福で満たすことを喜びとしておられます。このお方が生涯の友であるなら、私たちは周りの人に永遠の祝福のお福分けができるのです。

「今私は、あなたがたを神とその恵みのみことばにゆだねます。みことばは、あなたがたを成長させ、聖なるものとされたすべての人々とともに、あなたがたに御国を受け継がせることができるのです。」(使徒20:32)

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