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2022年2月20日 (日)

永遠の遺産を継承する

 日本政府は先日、佐渡島の金山を世界文化遺産の候補としてユネスコに推薦しました。佐渡島では古くから砂金が採れ、江戸時代には国内最大の金山として小判が製造されたそうです。明治時代には西洋の技術者を招いて機械化が図られ、日本産業の近代化に貢献したとのこと。金山は1989年に操業停止となりましたが、約400年間で78トンもの金を採掘しました。

 アリの巣のように掘られた坑道の総延長は400kmに及び、ちょうど佐渡ー東京間の距離に匹敵するようです。金山の広大な敷地のあちこちに、長い歴史を物語る数々の痕跡が残されていると聞きます。先人たちの営みや鉱山技術、生産システムの変遷を見ることができる貴重な遺産だそうです。

 ただ世界遺産への登録は、ハードルが高そうです。日本政府が推薦を表明すると、韓国はすぐに反対しました。第2次大戦中、朝鮮半島出身者1,500人余りが強制労働させられた場所とされるからです。ロシアも公式に反対を表明し、報道官がこうコメントしました。「日本は・・・指導者たちが犯した犯罪行為を人類の記憶から消すために・・・持続的な措置をとっている。」

 佐渡の金山は、キリシタンの殉教地でもありました。江戸時代初め、迫害を逃れた多くのキリシタンが佐渡に来て、鉱夫として働きました。ところが島原の乱直後に彼らは捕えられ、処刑されたようです。その数は百人ほどとも言われますが、詳しい記録が残っていません。

 世界遺産は、「顕著な普遍的価値」が認められる遺跡とのこと。もし佐渡の金山が世界遺産になるなら、時の権力者の人権抑圧についても、反省すべき「負の歴史」として記録に残してほしいですね。

 聖書は、登場人物たちの「負の歴史」を赤裸々に記録しています。人類共通の祖先であるアダムとエバは、世界史に大きな爪痕を残す罪を犯しました。神との約束を破り、人類に死をもたらしたのです。それ以来エデンの園は、全世界が継承する遺産ではなくなりました。

 「信仰の父」と呼ばれるアブラハムは、年老いた妻サラが跡取りを産む奇跡を信じられませんでした。彼は女奴隷ハガルに子供を産ませ、結局はその母と子を追い出す羽目に陥りました。

 ユダヤ人の仲間を助けたかったモーセは、殺人を犯しました。その結果モーセは、強制労働に苦しむ仲間たちを40年間待たせることになりました。

 イスラエルの伝説的なヒーローだったダビデ王は、人々の期待を大きく裏切りました。忠実な家臣から妻を奪い、その夫を死に追いやったのです。

 選びの民イスラエルは繰り返し罪を犯し、世界中に悪い生き方の模範を示しました。その挙げ句、彼らは相続地の遺産を失い、世界中に散らされたのです。

 イエス・キリストは、「顕著な普遍的価値」のある遺産をのこしに来られました。救い主イエスを信じる人は罪が赦され、神との関係が回復します。永遠のいのちを授かり、エデンの園を超える新たな世界遺産を継承できます。

 ペテロのように失敗ばかりする人であっても、その遺産を受け継ぐことができます。パウロのように、記憶から消したいような罪を犯した人でも大丈夫です。イエス様が、私たちのあらゆる罪や過ちを十字架で帳消しにされたのです。

 ですから私たちは過去がどんなに暗くても、それを明るみに出して告白し、記録に残せます。神は、ふさわしくない者にさえ永遠の遺産を継承させて下さいます。私たちはその大きな恵みを感謝し、誉め称えることができるのです。

「それは彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、こうしてわたしを信じる信仰によって、彼らが罪の赦しを得て、聖なるものとされた人々とともに相続にあずかるためである。」(使徒26:18)

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